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zoom RSS 廃墟と私 3

<<   作成日時 : 2015/03/01 19:52   >>

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 この廃墟の北には浅間山があり、少し北に向かって歩いて行くと目の前にぐっとその雄大な姿を見せてくれたのでした。


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 私のそこでの2002年・平成14年から10年ほどの勤務でしたが、その間に、数回ちょっとした小規模の噴火がありました。2009年2月の噴火ですが、噴煙は南東方向に流れ、埼玉、東京、神奈川など関東南部の各地でも降灰を確認したのです。そして、私の記憶になまなましく残っているのは、2004年・平成16年9月の噴火です。気象庁のそのときの記事の紹介です。活動経過・被害状況等として。

 火砕物降下。噴火場所は釜山火口。
 7 月下旬から噴煙活動活発。微弱火映。火口底温度上昇。火山ガスにより山腹の樹木変色。8 月31 日夜より地震多発。9 月1 日20:02 に21年ぶりに爆発して活動を再開。9 月1 日の爆発は、大きい爆発音と空振(205 パスカル:軽井沢町追分)を伴い、噴石を飛散、山頂の北東6kmまで最大3cm の火山礫が降下、北東方向の群馬県・福島県(最も遠いところは相馬市)の一部で降灰。9 月14〜18 日小規模噴火がしばしば発生、特に16 日未明〜 17 日夕方はほぼ連続的に発生。南東の軽井沢町には多量の降灰があり、群馬県・埼玉県・東京都・神奈川県・千葉県(最も遠いところは勝浦市)の一部でも降灰。この頃火口底に新しい溶岩が出現。9 月23 日19:44 爆発。中程度の爆発音と空振が発生。爆発地震により御代田町御代田で震度1。山頂の北北東4km に最大3cm の火山礫が降下、北北東方向の群馬県・新潟県・山形県(最も遠いところは東根市)の一部で降灰。9 月29 日12:17 爆発。弱い爆発音と空振が発生。
 爆発地震により軽井沢町追分・御代田町御代田で震度1 を観測。山頂の北4km に最大4cm の火山礫が降下、北から北北東方向の群馬県嬬恋村・長野原町・草津町等の一部で降灰。11 月14 日20:59 爆発。大きい爆発音と中程度の空振を伴い、山頂の東4km に直径4〜 5cm 火山礫(最大は7.5cm)が降下、長野県、群馬県、栃木県の一部で降灰。


 私は、生れてはじめてサラサラと舞ってくる火山灰を目にしたのです。それから10年は過ぎ、何事もなかったように落ち着いた日々ですが、その噴火を契機に、立原道造の詩を、改めて近しいものと感じたのです。道造詩集 
 『萱草に寄す』より。

  はじめてのものに

ささやかな地異は そのかたみに
灰を降らした この村に ひとしきり
灰はかなしい追憶のやうに 音立てて
樹木の梢に 家々の屋根に 降りしきった

その夜 月は明かつたが 私はひとと
窓に凭れて語りあつた(その窓からは山の姿が見えた)
部屋の隅々に 峡谷のやうに 光と
よくひびく笑ひ声が溢れてゐた

――人の心を知ることは……人の心とは……
私は そのひとが蛾を追ふ手つきを あれは蛾を
把へようとするのだらうか 何かいぶかしかつた

いかな日にみねに灰の煙の立ち初めたか
火の山の物語と……また幾夜さかは 果して夢に
その夜習つたエリーザベトの物語を織つた

 道造の詩の降りしきる灰は、1934〜 37・昭和9〜12年にあった浅間山の噴火に関してなのだろう。道造が見たように、私も追分の空に降ってくる灰を見たということで、道造を近しい人のように勝手ながら思ったのです。最も、道造は24歳の若さでこの世を去っていて、私が追分の地で、浅間山の噴火に出会ったのはその倍の48歳の頃でした。人生、青春が二度あるとしたら、ふと、50歳を過ぎた頃から第二の青春が始まるのではと思った自分です。というのも、人生半分が過ぎ、挫折や失敗など、たとえば離婚とか失業などを経験したからこそ・・・、大人であるからこそ知る純粋さが第二の青春を思うのでしょう・・・・・。

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 次回に続く。

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コメント(4件)

内 容 ニックネーム/日時
こんにちは。

雄大で美しい浅間山ですね。

こんなにも静かな姿を見ていると、火山であることも、付近に灰を降らせたことも、何だか信じられない気持ちです。好きな詩人の方が、自らと同じ体験され詩にしていたとなると、より一層その方への思い入れは深まりますよね・・・。

人生には、挫折や失敗がたくさんあるけれど、生きてさえいれば、やり直しの一歩が、誰にでも踏み出せますよね。更に、同じ思いを理解し合える仲間に出会えれば、それはもう、年齢には関係ない、青い春の始まりだと思います。詩は、ある意味、年齢も性別も過去も関係ない世界。書き始めれば、思いを分かち合う時間が生まれれば、いつでも何度でも踏み出せる青い春だと思います。ふーちゃん、これからもお互い踏みしめましょう。わかり合える仲間と共に・・・
eri
2015/03/04 16:21
eriさん、ありがとうございます。詩は、年齢も性別も過去も関係ない世界とある言葉が心強いです。世の中に詩というものがあるから、詩を思うことができるから、生きていることの喜びを感じるのだと思います。また、ときに綺麗な虹に出会えるっていいですね。
ふーちゃん
2015/03/04 20:38
一か月が慌ただしく過ぎていきます。月初めに更新されていたのですね。嬉しいです。
 2004年といえば、奇しくも、わたしがツインソウルと出会った年でもあります。ふーちゃんにとっての2004年、わたしの2004年……10年も前のことですが、わたしは、まだその真っ只中に居る気がするのですよ。
「道造詩集」読んでみようと思います。物を書くようになったのも、2004年です。それまで全く無縁でしたから!
huko
2015/03/08 19:29
hukoさん、こんにちは。思い返せば、自分はその頃の10年間が、心身ともに充実していたのです。身体は歳とともに衰えていくのですが、感情的にというのか、その頃は第二の青春というか詩集「夢の翼」の詩を書いていたので。
hukoさんの場合は、まだその真っ只中に居る気がするとあり、その持続感はすごいですね。でも私の心のなかには、24歳の道造の詩がいつでもあるようで、心持ちは、いつまでも若々しくいられたらなと思います。hukoさん、いつも、ありがとうございます。
ふーちゃん
2015/03/09 15:31

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